注文住宅を新築する際の悩み...内装編1

おはようございます。
宇治市・城陽市・京田辺市を中心に、注文住宅とリノベーションを手掛ける工務店
株式会社 stats living company の井上です。


今回のブログも、注文住宅を新築する際の悩み...シリーズを別のテーマでお届けしたいと思います。

「注文住宅を新築する際の悩み...内装編1」

本日は、こちらのテーマで深掘りしていきたいと思います。
"内装"短い言葉ですが、内装を仕上げる素材ってハッキリ言ってメチャクチャあります。素材だけでなく色味もです。注文住宅の外観も、おしゃれだとか、カワイイなどありますが、家を外から眺めているよりも、家の中にいる時間の方が多くないですか?絶対そうですよね?

重要なのは、家の中の居心地でしょう。どうすれば居心地のいいリビングをつくることができるのか?今回のブログでは、あなたが新築する家が、居心地の良い、おしゃれな注文住宅になるよう情報収集して頂けたらと思って書いていきますね。それでは始めます。


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そもそも...内装材ってどれくらい種類があるの?


まずは、現在の注文住宅で使用されている内装材の代表的なモノをあげていきましょう。


・クロス(多種多様な壁紙をご紹介)
・塗り壁
・木材パネリング
・エコカラット


あなたの注文住宅をおしゃれに彩り、居心地の良いリビング空間をつくるための素材たちです。
今回は、こちらの4種の中から、クロス(壁紙)についてのメリットデメリットを詳しく解説していきたいと思います。クロス(壁紙)については、多種多様な素材がございます。解説も長くなると思いますので、覚悟(笑)しておいて下さいね。覚悟って(笑)。それでは、クロス(壁紙)の解説を始めていきましょう。


・クロス(多種多様な壁紙をご紹介)


まずは、壁紙クロスにはどのような種類があり、それぞれの特徴やメリットデメリットを解説していきます。
壁紙クロスの代表的な素材には、以下の7種類があります。


・ビニールクロス
・紙クロス
・布クロス
・オレフィン系クロス
・木質系クロス
・珪藻土クロス
・漆喰クロス

こんなにあるの?って思われましたか?そうです、あるんです(笑)
ですが、知識はパワーです。注文住宅を新築して "気に入らないからやり直す" なんて勿体ないですから。いろんな素材があって、出せる雰囲気や、どの部屋にマッチするだとか、知識を身に付けていただきたいと思います。これから、それぞれ素材ごとの特徴や性質を詳しく紹介していきますね。

・ビニールクロス

日本の住宅のほとんどで採用されているのが、ビニールクロスと呼ばれる素材です。塩化ビニール樹脂を素材としたビニールシートの裏側に、紙などでできた施工用のシートを裏打ちして作られています。

ビニールという素材そのものが様々な加工がしやすい特性を持っているため、エンボス加工を施して壁紙の表面に凹凸や発泡を作ることや、花柄などのプリントを施すこともしやすい素材です。


stats事務所.jpgこちらは、弊社営業所です。基本的にはクロス貼りで1部木材パネリングでアクセントをつけてます

ビニールクロスを使用する際のメリット

ビニールクロスのメリットは、他の素材よりも比較的安価でありながら品質が安定しており、耐久性が高いものが多い事です。
耐水機能や吸湿機能にも優れているものが多く、全体的に水を通しづらい特徴があるため、油汚れが多い環境や湿度が高くなりやすいといった環境であっても使いやすい素材です。

加工がしやすい特徴を活かして消臭機能や抗菌性能が高い製品も多く開発されているため、様々なバリエーションの中から住宅やお部屋に最適な壁紙を探しやすいメリットがあります。


ビニールクロスを使用する際のデメリット


ビニールと加工シートを接着する際に使用する接着剤や、ビニールを柔らかくするために使用する可塑剤などに有害物質であるホルムアルデヒドが含まれている場合があります。

そのため、ビニールクロスの壁紙を使用することによる健康上のリスクが不安視されることがあります。同時に、壁紙を焼却して廃棄する際に有害物質であるダイオキシンが発生することによって環境問題を引き起こすという指摘もありました。

この問題を受け、現在では有害物質を抑えるための様々な取り組みがされており、それを示す指標もありますので、そこまで恐れることはないでしょう。ですが、健康についての関心が高い方は、自然素材をチョイスされる事をおすすめします。


・紙クロス

紙クロスは壁に洋紙や和紙を貼り付けるタイプの壁紙です。

主に欧米で使用されることが多いため、ヨーロッパやアメリカなどで見られる多種多様な模様・デザインの壁紙が多く使われています。そのためアメリカンテイストのデザイン住宅などに使用される事が多いと思います。

また、本物の和紙を使用することで、日本古来の本格的な和を感じられる内装を取り入れることもできます。紙クロスを使用することで、よりリアルで美しい内装に仕上げることができるでしょう。


紙クロスを使用する際のメリット

欧米の王室などでも使用されている紙クロスはデザイン性が豊富な特徴があり、他のクロスでは引き出せないような、綺麗で上品かつ高級感のある内装に仕上げやすいメリットがあります。

木製の素材を壁紙にしているため化学製品によるアレルギーや有害物質発生のリスクも低く、健康面においても比較的安心して使用できる壁紙と言えるでしょう。


紙クロスを使用する際のデメリット

紙クロスは薄い紙を壁紙に貼り付けて使用するので、他の壁紙よりも耐久性が低くなる場合が多いです。そのため、水や油、湿気によるダメージを受けやすいことがデメリットとして挙げられるでしょう。

また、紙クロスは薄く、張り付けの工事が難しいため、施工をお願いする際には経験の豊富な業者に依頼することが重要です。"紙クロスなんて触ったこともない"というクロス業者もいるほどです。下地の凹凸が浮き出る、時間経過によって壁紙が膨張・収縮するなどの失敗が起こる可能性が高くなってしまうためです。

製品によっては汚れた際の水拭きができない紙クロスもあります。そのためクロスの設置前に、どのように手入れができる製品なのかをしっかり確認しておくことも重要です。


・布クロス

布クロスとは、麻・木綿といった自然由来の繊維素材や、レーヨン・ポリエステルといった化学繊維を紙で裏打ちする壁紙で、織物クロスとも呼ばれます。
全体的に繊維素材の質感を活かした高級感のある仕上がりになりやすいことが特徴で、ホテルや旅館の客室内などに使われることも多いです。


布クロスを使用する際のメリット

布クロスは、繊維素材を使うことにより独特の高級感と重厚感を引き出せるだけではなく、織り込み模様や凹凸付きのデザインによる上品なイメージをお部屋に与えやすくなります。

また、基本的に自然由来の原料を使用するため、他の種類のように化学物質を使うことによる健康や環境へのリスクも低く、健康意識の高い方にもおすすめです。

さらに、布クロスは通気性に優れているため、空間の湿気が多い場合は余分な湿気を吸収し、逆に室内が乾燥している場合は水分を放出して部屋の湿度を上げることが期待できます。


布クロスを使用する際のデメリット

布クロスは、全体的に凹凸がある製品が多いです。そのため一度汚れが付いてしまうと落とすことが難しいことに注意が必要になるでしょう。無理に擦りすぎてしまうことにより擦った箇所が凹む、剥がれるなどが起こってしまう事もあります。

また、布クロスは貼り付けの際には模様が伸びたり縮んだりすることのないように精密な作業が求められるため、施工の難易度がやや高めです。他の壁紙に比べて採用する住宅が少ないため、対応できる業者を見つけることが難しいデメリットもあります。紙クロスと同じですね。


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・オレフィン系クロス


オレフィン系クロスは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を主原料とするプラスチックの一種を使用した壁紙です。
ビニールクロスの原料である塩化ビニールが持つ健康や環境への悪影響を考慮し、ビニールクロスの代替品として普及してきた背景があります。


オレフィン系クロスを使用する際のメリット


オレフィン系のクロスはビニールクロスと同様の性質を持っているため、全体的に防汚性能や耐水性能に優れています。
また、塩化ビニールを使用していないので、焼却時に煙や塩化水素などの有毒性のガスがほぼ発生しないメリットがあります。身体面や環境面にも優しく、「安心して使える素材がいい」という方におすすめの素材といえるでしょう。


オレフィン系クロスを使用する際のデメリット


ビニールクロスと同様の利便性を持ちながら身体面や環境面への配慮にも優れているオレフィン系クロスですが、ビニールクロスに比べてやや高価になりやすい点に注意が必要です。

また、紙クロスなどと同様に施工に対応できる業者や経験が豊富な業者の数が限られる傾向もあります。そのため依頼する施工業者を探す際に、注意が必要です。

・木質系クロス

木質系クロスは薄めにカットした木材を使用し、紙などのシートに裏打ちする壁紙です。木材の箇所には、主に天然木やコルクなどが使われます。

天然木とコルクのいずれかを使用する場合であっても、壁面を木材で囲むようなデザインにすることができます。そのため、自然由来の優しい温かさを感じられる、全体的に落ち着いた雰囲気のお部屋にしやすいでしょう。


木質系クロスを使用する際のメリット


木質系クロスは天然木やコルクを素材とすることにより、温もりのあるカントリー風の内装にしやすいです。

お部屋のデザインに木の素材感を取り入れたい、腰壁やアクセントクロスを導入したいという方には、木質系クロスがおすすめできます。木材でパネリングするよりも、少しですがコストを抑えることができます。

また、天然木やコルクには調湿機能があるため、お部屋の中の湿度を快適に保つことも期待できるでしょう。


木質系クロスを使用する際のデメリット


木質系クロスは天然の木材をそのまま使用することも多いです。そのため、他の壁紙と比較すると価格が高くなりやすい傾向です。

天然素材のため全く同じ模様の製品を探すことも難しく、壁面全体に張ったクロスの一部分のみを差し替えたい場合には苦労することが多いので、注意が必要です。

また、水分を含むことで壁紙の模様にシミやムラができてしまう耐水性の低さも欠点となります。水回りに木質系クロスを導入する場合、壁紙の耐水性について本格的な施工前に確認しておくことが重要です。

・珪藻土クロス

珪藻土クロスは、水中の植物プランクトンの化石が堆積して岩石となった珪藻土を使用した、自然由来の素材を使った壁紙クロスのことです。
ザラザラとした手触りが特徴的で、木質系クロスのように、紙や布などにプリントするだけでは表現できない繊細な質感を表現しやすいです。自然の風合いを感じながら、高級感も感じる素材になっています。


珪藻土クロスを使用する際のメリット

珪藻土本来のメリットをそのまま壁紙に流用できるため、調湿性や消臭効果に優れています。天然素材でありながら過ごしやすい環境を整えやすい素材と言えるでしょう。

また、珪藻土を使った製品の中には防カビ性能や防汚性能に優れるものも開発されており、居心地の良さとお手入れのしやすさの両方を兼ね備えたお部屋にすることができます。


珪藻土クロスを使用する際のデメリット

珪藻土クロスが持つザラザラとした触感は、上質な質感を引き出せるメリットもありますが、凹凸が付いている分、汚れがクロスに残りやすいデメリットもあります。

また、珪藻土には調湿性に優れるメリットがありますが、珪藻土が持つ調湿性能の限界を超えてしまうとカビが繁殖してしまうケースもあります。

それから、珪藻土クロスと言っても、本物の珪藻土と比べると見劣りしてる感は否めません。せっかく新築する注文住宅です。あなたの注文住宅をおしゃれな注文住宅にするためには、本物の珪藻土を塗る方がいいかもしれません。

珪藻土クロスを導入する際は、その製品がどの程度の防カビ性能を持っているのかをあらかじめ確認しておき、日頃から換気を適宜行ってカビの繁殖しづらい環境を作っておくことが重要です。加湿器などは、あまり使わない方がいいでしょう。

・漆喰クロス


漆喰クロスは、サンゴ礁を原料とする自然由来の石灰を使用した壁紙クロスです。
漆喰には空間内の湿度や温度を一定に保つ効果があり、機能性に優れることが期待できます。他とは一味違った、おしゃれな注文住宅になるでしょう。


漆喰クロスを使用する際のメリット


漆喰クロスは耐久性が高いといわれており、適切なお手入れを行うことで経年劣化を軽減することが可能です。また、漆喰は不燃材料であるため、防火対策の面でも効果が期待できます。

また、漆喰を使用した壁にはホコリやゴミが付きにくく、その分お手入れがしやすくなることも期待できるうえ、見た目もビニールクロスと比べると一味違った、落ち着きのある高級感につつまれたリビング空間をつくることができるでしょう。


漆喰クロスを使用する際のデメリット


漆喰は調湿性能に優れていますが、実は壁紙クロスに使用できる漆喰の量には制限があることが多いです。

そのため、たとえ漆喰を使用した壁紙であっても、漆喰を使用した塗り壁ほどの調湿や消臭性能が期待できないこと、見た目も本物の漆喰と比べると見劣りしてしまいます。あくまでも「漆喰を使用した壁紙である」ということを意識しておくことが必要になるでしょう。


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機能性を持つ壁紙


最近では、機能性の高いクロスが注目されています。場所によって、機能性の異なるクロスを取り入れれば、ますます快適な住まいにすることができますね。
クロスが持つ機能の一例としては、次のようなものがあります。

消臭効果
抗菌効果
耐久性の強化
防汚効果
防カビ・撥水効果

クロスを選ぶ際は、色・柄・質感の他にもこのような機能性をそなえた商品があるという事も覚えておいてください。迷ってしまった時は、機能で選んでしまうなどもアリだと思います。

本日のまとめ


・ビニールクロスはユーティリティプレイヤー
・ビニールクロスは健康意識の高い方にはおススメできない
・特殊なクロスは貼り手を選ぶ
・珪藻土・漆喰ともに本物とは見劣りする
・機能性を備えたクロスがある


今回は、壁紙クロスに使用される素材の種類と、それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。

壁紙クロスの素材やデザイン次第で、お部屋の内装の雰囲気が変わります。また、注文住宅の様々な箇所に適切な壁紙を採用することで、それぞれの壁紙クロスが持つメリットを活かしやすくなるでしょう。


クロス(壁紙)...長かったですね(笑)ホントはもう少し語りたいのですが、みなさまも、そして私も疲れが...ということで

本日は
このあたりで
あなたが新築される注文住宅が、おしゃれな注文住宅になることをお祈りしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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